ルイまる子

PERFECT DAYSのルイまる子のレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
5.0
現存する日本一の役者、役所広司xおじ専ヴィム・ヴェンダース監督xユニクロ柳井康治の東京おしゃれトイレxドライブ・マイ・カーの登場でアカデミー逃した『すばらしき世界』PartⅡ!!!!!!!ストーリーというよりも様式美!そうだ!ヴェンダースは小津安二郎リスペクトなのだから日本の様式美を描きたかったんだろう。


ヴィム・ヴェンダースは『アメリカの友人』あたりから数多く見てるが、どの映画でも「おじ専」を貫いており、本作ではシブおじの中でも特に渋い役所広司が『ベルリン天使の詩』のアメリカ1のシブおじ刑事コロンボの天使に成り代わって東京の下町に登場♡それに、ホームレス役で、舞踏家の田中泯さんが出てました。『Somebody comes into the light』を東京国際映画祭で2回も見てしまったので、ちょい役で通りかかった時も、あれ?あの人ひょっとして?!!!と他人とは思えませんでしたよ。
本作スンバラシイいいいいいいいい!もう言葉がないね。多くは語るまい。良い映画について解説は要らない。木漏れ日と規則正しい生活、無口、純粋な心、小さな一瞬を大事にする生き方、少ししかないお金を若い同僚に貸しても、車内で思い出し笑い、そういう突然の変わった出来事に感謝する、特になんてことないが

きれいな心、身だしなみ整え掃除し、あるものを大事に、すべてが好きでした!
私も先輩を見習って生きて行きます!


【ネタバレ少し】
最後のアップのシーン。あれは紛れもなく『タクシー運転手』のソン・ガンホさんを思い出すね。光州事件に巻き込まれたタクシーの運転手が車の中段々と顔色が変わっていく、ソン・ガンホや役所広司の演じるアップの表情。どんどん感情が移り変わる。あの表情の深さやな、影が重なった深さやな!もう笑いながら泣き、泣きながら笑う。そういう深さやな!

今年No1決定!ドライブ・マイ・カーを見るまでは『すばらしき世界』が圧倒的1位だったが、2年前。今年本作1位間違いない!
70年代のロックもたくさんかかっていて最高!The Animals,Patti Smith, ルーリードのカセット等!
ルイまる子

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