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タブロイド紙が映したドリアン・グレイのeop421のレビュー・感想・評価

3.5
ウルリケ・オッティンガーって聞いたことあるような?と思ったら『フリークオルランド』を監督した人だったんですね。その彼女の日本未公開の一つがこの作品。世界のタブロイド紙を牛耳るマブゼ博士(女性)が、もっと発行部数の拡大を!ということでドリアン・グレイなる若者をネタにスキャンダルをでっち上げます。マスコミ批判的な要素もあるのでしょうか。各国のタブロイド紙の代表が集まり会議をするシーンがあるのですが、我が国日本のタブロイド紙は『夕刊フジ』。『東スポ』じゃないのですね(笑)。話しの筋立てはあるものの、どちらかというとビジュアルを楽しむ作品かな、と思います。衣装にしろ小道具、セットなど色々考えて作り込んでおりアート作品として素晴らしいです。葬儀のシーンの人力スローモーションなど見せ方が上手いのとユーモアもあって楽しめる作品です。
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