磨

首の磨のレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
3.7
“本能寺の変”をテーマに、信長・秀吉・家康・光秀ら武将たちの野望、裏切り、運命を壮大なスケールで描く戦国スペクタクルー。
構想30年。巨匠・黒澤明に「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と言わしめた、念願の企画の映画化作品。

タイトル通りの衝撃的描写で始まり、ラストでのその全てを皮肉る。LGBTQすら殿にかかればブラックジョークになってしまう。
これは紛うことなき北野武時代劇。いわば、痛快なりゆき時代劇。風雲!秀吉城(笑)

色んな意味でエグい描写も出てくるが、やはりアウトレイジ達がそのまんま450年タイムスリップしたような感じは凄い、というより笑った。
それでいて全く荒唐無稽かと言うとそうでもなく、史実(近年有力になった説含む)に絶妙に寄せてるところもさすがである。歴史好き目線でみても、けっこう良かったと思う。

たけしアベンジャーズみたいという表現が正しいかどうかは知らないが、過去の北野作品に出演した豪華俳優陣の集結。個人的には“チコちゃんファミリー”と“ドクターXファミリー”に注目していた(岡村隆史や米倉涼子はいないが笑)


愛知県民だけど名古屋じゃないもん信長何言っとるかわからんだで字幕付けんとかんわくそたーけが‥
磨