マグロ

The Cat Has Nine Lives(英題)のマグロのレビュー・感想・評価

The Cat Has Nine Lives(英題)(1968年製作の映画)
3.2
ドイツに住む主人公の元へ、おフランスから友人が訪ねてくる話。

タイトルの「猫に九生あり」ですが、ヨーロッパの諺で、「猫は何度でも蘇るほど執念深くしぶとく生きる」みたいな意味らしいです。

さて、本編ですが内容が無いよう(>_<)
映像はめちゃくちゃ凝っていてすごく好みだし、音楽もおしゃれで好き。
なのに致命的に内容がゼロすぎる。映画というより映像の域。
形而上学的なのはいいけれど、もう少し物語性というか映画ぽさが欲しいところ。

MUBIではフェミニズム映画の文脈でヴァルダとヒティロヴァの名前と並んでたけど、この2人はもっと内容あるし面白いよ!!
どちらかというとクソおもんないときのゴダールやファスビンダーに近い気がする。

ただ個々の映像自体は4.5くらいつけたいレベルでめっちゃいいんだよ…。それだけにほんと惜しい。
特にブランコ漕ぐところとラスト付近の菜の花畑で菜の花を食べながら歩くシーンがめちゃくちゃ好きです。
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