福福吉吉

予言の福福吉吉のレビュー・感想・評価

予言(2004年製作の映画)
3.0
◆あらすじ◆
里見秀樹は妻・娘とともに帰省中、電話ボックスに立ち寄ったところ、娘の死を伝える新聞記事を発見する。その直後に娘の乗った車にトラックが衝突して娘は亡くなってしまう。それから3年後、妻と離婚した秀樹の前に再び事件を予言する記事が現れる。

◆感想◆
事件を予言する記事を見るようになった男が自身の行動に迷い、苦しむ姿を描いた作品であり、原作である『恐怖新聞』(つのだじろう著)からアレンジされていて新鮮に感じました。

里見秀樹(三上博史)は妻の綾香(酒井法子)と娘の奈々の3人家族で、車で帰省中に事故に巻き込まれるのですが、事前に奈々が亡くなる記事を見つけており、それに囚われるようになり綾香と離婚することになります。当然のことですが、事前に知っていた分、何もできなかった秀樹の無力感が伝わってきました。

そこから3年後、秀樹の周囲で新聞記事だけでなく、壁や地面などに事件の予言が現れるようになり、秀樹は事件を未然に防いでしまいます。予言された事件に関わってしまったために、秀樹は思いもよらぬ悪夢のような時間をループするようになります。オカルトホラーの怖さとループものの楽しさがあって良かったと思います。

終盤は秀樹と綾香が2人で行動していき、家族の再生の姿が見える部分もあって、かなり前向きに終わった感じがしました。

怖さの部分は少し緩いですが、ストーリーとして観ていて楽しかったです。

鑑賞日:2024年3月9日
鑑賞方法:DVD
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