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私がやりましたのnoborushのレビュー・感想・評価

私がやりました(2023年製作の映画)
3.3
Mon crime/The Crime Is Mine 2023年作品
6.5/10
フランソワ・オゾン監督脚本
ナディア・テレスキウィッツ レベッカ・マルデール
イザベル・ユペール ファブリス・ルキーニ ダニー・ブーン
アンドレ・デュソリエ
1935年のフランス。貧乏な女優の卵(テレスキウィッツ)がプロデューサー
に映画出演をえさに体の関係を要求され、逃げ出す。
その後プロデューサーが殺され、容疑者になる。
やってもいない殺人の裁判で敢えて殺人者として、正当防衛を訴えることで
女性の権利の象徴として、時代の寵児になるが、真犯人である、無声映画時代の
かつての人気女優(ユペール)が出現する。
男による女性差別や搾取といった政治的テーマを扱ったコメディで、途中まで
本当に退屈でオゾン作品にしてはパンチに欠けていたが、ユベールの登場で
持ち直した感じ。シリアスかつサイコな役柄が似合うと思っていたユペールが
こうした作品でも輝きを放っていた。
しかしながら作品はあくまで女性を尊重することがテーマであるため、
その後新旧二人の女優がどうなるかという点に関して映画的面白さよりも
テーマが重視され、平凡な結末になってしまった。
ポリコレに映画が負けた(最近はこればっか)。
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