ハヤト

STILL:マイケル・J・フォックス ストーリーのハヤトのレビュー・感想・評価

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これは評価するとかしないとかではないなと思った。
子供の頃のキャリアからハリウッド初期、ファミリータイズ、BTTF、スピンシティ、、、今までのキャリアを自ら振り返りながらインタビューされていくというドキュメンタリー。映像的な新しさというか、出演作が多い強みとして「過去の話を、出演作のシーンに当てはめながら語る」という手法がとられており、新しい。
例えば、とある映画のマイケルが戸をノックするシーンを、ドキュメンタリーの中で語られるプロデューサーの部屋に入るところに当てはめられる事によって「こんな風に部屋に入ったんだな」と観客の想像の導入になる。
中身はかなり強烈で、散々過去の出演作で若々しく動きも機敏なところを見せられた後、歩くのもぎこちない現在が映し出されるのが切ない。
家族の皆さんは病人扱いしないで普通に明るく接しているが、普段を知らない我々一般観客にはかなり”くる”ものがある。
それでも本人が前向きに生きようとしているところや、インタビュー中には見せない笑顔が家族の前ではとても素直に出ているのが救いだった。
幸せに生きてほしい、出来る事ならもう少しだけで良いから人前に出て何か喋ってほしいと思う。
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