鬼まんじゅうとかは蒸すけどね

ネクスト・ゴール・ウィンズの鬼まんじゅうとかは蒸すけどねのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

2024年No.39

これめちゃくちゃ好きな映画だった
まずストーリーがわかりやすい実話ベースの映画。
2001年サッカーW杯予選でオーストラリア相手に31-0という記録的大敗をする米国領サモア。
物語はその10年後。ヨーロッパ出身でMLSやアメリカのアンダー世代の監督経験のあるトーマス・ロンゲン監督がやってきてチームの再建を図り、サッカー米国領サモア代表の初勝利、もとい初ゴールを目指す物語。
なんてわかりやすいんだ。最近『ボーはおそれている』とか『哀れなるものたち』とか、難解なストーリーの映画ばっかり観てたからアメとムチでめちゃくちゃご褒美映画だった。
実際の映像を見たことがないから映画の中の映像でいうと、まあひどいひどい笑
ナショナルチームとは思えないレベルで草サッカーレベルで思わず笑っちゃう
それもそのはず米国領サモアは当時のFIFAランクなんと最下位。チームにはサッカー選手とは思えない体型の選手もちらほらいるし、選手も協会の会長もほかにしごとしている。
2023のWBCで侍ジャパンと戦ったチェコ代表みたいなイメージかな。

サモアはのんびりしてて信仰心が強い国民性らしい。車の制限速度は32キロだし。鐘が鳴ったら練習中でもプレーを中止しお祈り。

W杯予選3週間前のあるシーンでは

監督「明日は90分走れるか体力テストをする」

協会会長「明日は日曜だから働くのは罪だ」

監督「なんだと⁉︎」

笑っちゃうしW杯予選3週間前にやる練習メニューじゃないだろ笑
まあそもそも監督に就任したのがW杯予選4週間前なんで無理もないんだけど。

たまたま監督が運転中スピード違反をした時に追いかけてきた警察官が、空き缶を蹴った時のパワーを見て代表にスカウト笑

ジャイヤという世界初のトランスジェンダー選手がいたり、31-0で負けた時のキーパーが復帰したりする。

本番のW杯予選では思わずガッツポーズしちゃった。それも派手に笑
映画館に私含め3人しか入っておらず、私が1番後ろの席で誰も後方にいなかったからできたのはラッキーだった。

私は長い映画が苦痛で90分くらいの映画がちょうどいいと感じるのだがこの映画は97分。
観やすいし本来なら加点ポイントなんだけどこの映画に限っては2時間で観たかった!観やすいのはいいんだけど、監督、選手、協会をもう少し掘り下げてくれたらさらに熱くなれて面白かったかも!もしそうなってたら迷わず5.0にしちゃう。
それくらい好きな映画!