ま

ぼくたちの哲学教室のまのレビュー・感想・評価

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)
4.3
めちゃくちゃ丁寧なコミュニケーション。

クラスでのディスカッションでも個人の反省でも、ただ発言するだけでなく、それをまとめて得た学びを明確化するプロセスが、分かりやすく仕組み化されてる。
自分の頭で考える部分と、仕組み化されてる部分のバランスが整理されてて、見ていて気持ち良かった。

ケヴィン校長自身も、先人の言葉に囲まれてたり身体を鍛えたり、好きなことを大切にしたり、工夫しながら悩み続けて日々と向き合っているんだなと知れて、頑張ろうと思えた。笑顔が素敵。

ちょうど、考えすぎる自分に疲れて「考えなくてOK」という画像を作ってスマホの背景にしてたけど、この映画を見て、考えることも良いことだ。と思えた。しっくり来た。

「Life is」「Hard.」というやり取りが良かった。
だから悩むんだ。
子どもの頃からそれを理解して、表情もそれに伴っていた。
だから一緒に思考するという構造。

感情を切り離すために、10秒間頭の中で違う世界に行くのは、映画館で自分も試してみてたけど、良かった。

苦痛と喜びを同時に感じる笑みを、劇中何回もした。
観てよかった。
ま