ミッシングのたつまのネタバレレビュー・内容・結末

普段キラキラした作品に出がちなイメージが強い石原さとみが、終始まるで水を吸わなくなるまで使い込んだボロ雑巾のよう。エグい。
人間って壊れたらこうなるんだなっていうのが痛いほどに伝わってくる。というか心無い(本当に酷すぎるので現実には存在しないで欲しい)人間のイタズラで崩れ落ちた時の怪演はとてつもなくリアルでそこら辺のグロ映画よりもエグかった。感情移入しすぎて怒りで涙出た。

フィクションの創作物だけどほぼほぼ同じようなことがどこかで起きているのが容易に想像出来てしまうので鑑賞後たまらなく胸が苦しくなりました。最後の最後で、1ミリか1センチか1メートルかは分からないけれどサオリが前進出来てたのが唯一のわずかな救い。流石の吉田監督でした。