2024/04/19鑑賞。
弟と比べられ鬱屈した生活を送る学生が、日常から逃げ出した先で成長する物語…？
生きづらい心の根元にはある出来事があって、それと向き合い自分に気づく…というのはよくある話なので頷けるものの、
佐賀の山奥で自給自足・自己責任・自由のもとに暮らす謎のコミュニティがそんなに深くなくて、ちょっと入り込みにくかったかなという印象。
コミュニティのみんなが何かを抱えてるが、その深掘りもあまりないので、時間配分をコミュニティでの生活にもう少し振ってもよかったのでは、というのが勝手な感想。
「ここにないものの話ばっかり」
「大切なのは、その言葉が示す関係」
みたいなすごく大事なことを言っているようなセリフがあるので、そういうところをあまり深く解釈できていない自分のせいでもあると思うけど。
食卓でのテレビをつけるつけないの使い方が上手いのと、
部活中の弟と、体育館の低い位置の窓からそれを見る兄のシーンが、
半地下っぽい構造の位置関係が身分というか立場の高低差を視覚的に表していて素晴らしかった。
