商店街復興の起爆剤としてのミュージックコンテスト、その目玉としての20年前に社会現象を起こした御当地バンドの再結成。
と、言ってはいるけれども閑古鳥が鳴いている商店街の様子も嘗てのファンが沸き立つ様子も全く以て描かれない。
それが読み取れるようなエピソードや絵面を用意するでなく都度にべらべらと登場人物に設定を喋らせるばかり、そんな代物を物語とはおよそ呼べない訳じゃないすか。
開始30秒で驚くほどの駄作と判る作り、その意味ではまさに衝撃と言わざるを得ませんでしたけれども。
そして実際に語られる物語が30年前の時代を舞台に十代を主役に据えなきゃ成立しない内容、夢から逃げて20年、家庭に収まった人間が不信感を覚えさせる相手が持ち込んできた根拠のない戯言に浮足立つなんて展開に誰が納得すると思ってんだよ、その際の障害は商業主義でも才能でもないでしょ設定的にも、現代を舞台とした上でも、リアリティを舐めるなよ夢を題材にするならよ。
20年が経過する内に起きた変化も積み重ねられた歴史も全く検証してないじゃん、鑑みてないじゃん、馬鹿なの死ぬの。
腹立たしい。
その精神性を理解するまで地域社会にがっつり食い込んでる訳でもねえすよ実際、友達もいねえし、でも沖縄に住んでその生活を楽しんでいる身としてはちょっとくらいは忖度もしたいんだよ地のものに対してはさ。
でもね。
御当地タレントへの思い入れと郷土愛、のようなもの、を持ち合わせたとて看過し難いこれは醜い内輪乗りだけで成立させたそびえ立つ糞に外成りませんよ。
という事で感想としてはただこの一言、ほんとうに腹立たしい、と。