吉田ジャスティスカツヲ

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

4.0
オーストラリア版🇦🇺コックリさん。
そのルールは、多くのレビュアーさんが説明してくださっているので割愛。

ティーンたちが興じる自分に霊を憑依させるゲームは【ドラッグやSNSなど、彼らが中毒してしまう危険な遊びのメタファー】なのかもしれません😕
その霊が惨劇を引き起こし、恐怖を加速させる一方で【誰よりもゲームにハマッてしまった主人公:ミアの孤独】をも浮き彫りになります。
彼女の孤独を緻密に描いたことで、誰かの“手”を握りたい、つながりたい欲求が説得力を増した。
さすがYouTuber出身監督であります👏

さてそのミアの行動に共感できるか、否か?が評価の分かれ目でしょう。
徹頭徹尾な身勝手さに見えましょうが、彼女がなぜそんなことをしてしまうのか?
そんな心理的要因を丁寧に描かれてゆきます…

ラスト1分間くらいは予想だにして無かった展開ですが、中盤に【不快感を持ってらっしゃる観客ほど納得できる終わりかた】だったのではないでしょうか😅


さて、霊が引き起こす怪現象は勿論のこと。
もうひとつ気持ちが悪いのは、ゲームをする人々の現実認識だと思います🤮
誰かが窮地に陥っても周囲はそれを笑いながらスマホで撮影している…
当事者も、窮地が去るとその事態を笑う…

そんな異常な状況を、リアルと感じてしまう今を再認識しました。