さーやorべりす

ピストルライターの撃ち方のさーやorべりすのレビュー・感想・評価

ピストルライターの撃ち方(2022年製作の映画)
-
原発事故が再度起こった未来の原発周りをヤクザ屋さんが牛耳って借金でもう首の回らなくなった人たちを集めて過酷な労働環境の中働かせ、その稼ぎ方で自分たちは更に事業を増やそうとしていたりする世界。
彼氏が飛んでしまって借金肩代わりさせられてるデリヘル嬢にそのヤクザのもとで親の介護をしながら働く男とその同級生の見張り番役の人をひいたことがあると過去を持つ男の三人がメインのストーリー。

原発再稼働を推進の動きもある今これを上映するのかと現実とクロスしてみてしまう。
だからこそ「ピストルライター」がタイトル通り大事なキーである以上仕方ないがお金がある設定の人たちまで電子タバコではない近未来が違和感があったw
原発で働かされてる部屋から出てもいけない人たちはまるでカイジで、やたらと高い金額設定のカップラーメン、タバコなとが部屋の隅に売られていたから、まぁこの人たちは致し方ない。

私が一番心に残ったのは「飴と鞭」かのように良いことをしてあげようと宴会を開いたあと自殺者が出てしまったところだ。
躁鬱じゃないけど楽しいあとに絶望がまた待っているのだから耐え切れなかったのかな、よく聞く事例だよね。あー…て思ってしまった。
悪気はないだろうにすごくわかりやすい闇だったからメインとは関係ないけれど一番心に残ったシーンだった。

デリヘル嬢の出稼ぎちゃんは口は悪いし強気だがマトモな感じもちょいちょいしてたので(というか染まっていない)残念でならない。

この映画のあとヴィレッジを見ちゃったからかちょっと似てる部分があって打ち消し合いしちゃってる脳内なので良くない組み合わせで見てしまった…w