「法廷版『青の炎』」
これは意外と良作でした。
少なくとも
『真夜中乙女戦争』
『女神の教室』より、ずっと。
監督はあの『ドクター・デスの遺産』
『サクラダリセット』の【深川】監督。
主演は「国宝級の男前」に
子役からの付き合いの長い
「Mr.実写化」と「ｲﾋﾋﾋ系美少女」。
《どんな「顔面遊戯」だよ》
《そりゃ【東映】ブランドだもんな》
僕みたいに
二の足を踏んでいたミステリーファンの皆さん、
安心してください。
面白いですよ。
【宮部みゆき】のエンタメ性に
【東野圭吾】の社会派人間ドラマ。
『ソロモンの偽証』
はたまた
『容疑者Xの献身』です。
「【春日】テクノカット【戸塚】くん」はじめ
やや芝居じみた
過剰な役作りはいただけないけど
演出やカット割り、BGMの鳴らしどころも
物語の行く末をハラハラ増し増しで
盛り上げます。
反対に主要３名の
「感情が死んだ抑えめのダウナー演技」も
コントラストが効いてて
クライマックスにバチっとハマってました。
一方で
リアリティ重視で客観視してしまうと
「いかにも邦画」な
「雑・ステレオタイプの設定・描写」が
チラついちゃうのが玉に瑕。
でも、そんな
多少の強引さも大目にみれちゃうぐらいの
クオリティの高さが本作にはあります。
そろそろ
「クレジットの【ジェイ・ストーム】」も
別名義に変わるのかな……、
そんなことを考えつつ
劇場を後にするイベ子でした。
《冤罪かどうかは神様にしか分かりません》
《……ほう。では無罪は？》
《検察が立証に失敗した結果にすぎません》
