reb

ジャングルのけもののrebのレビュー・感想・評価

ジャングルのけもの(2023年製作の映画)
3.0
日仏学院 マイフレンチフィルムフェスティバルで鑑賞。
数年前、野外ダンスパーティで言葉を交わしたメイとジョンは、1979年にナイトクラブで再会してから、25年間も“何か“を待ち続ける。
〈偏ったものの見方〉が目的のチャンスを逃し、悲劇的な結末を招くという〈遅すぎた認識〉をテーマにしたヘンリー・ジェイムズの同名小説を映画化。
いつの日か何か恐ろしいことに見舞われるのではないか、ジャングルの奥のけものが襲いかかろうとしているかのような予感を抱いているジョン。
そしてこの謎めいた男に何故か惹かれたメイも“何か“に執着し、毎土曜日ナイトクラブに通い続ける。ニューウェーブ、テクノ、ドレスコード。ディスコからクラブへと移り変わるダンスシーンの中で、踊りまくる若者たちの間でエイズが蔓延し、クラブは閑散とする。
そして世の中は色々な事件が起こり時は過ぎるが、メイとジョンは何故か歳をとらず、2人の間にも何も起こらない。
ダンスフロアの熱狂と2人の静寂の対比。
実に不思議な映画だったが、さすがにちょっと飽きてしまった。
クラブのオーナー?ベアトリス・ダルは貫禄あったし、アナイス・ドゥムースティエは可愛かったんだけどねぇ。
同じ原作のレア・セドゥ主演のベルトラン・ボネロ版もあるそうで、こっちの方が観てみたい。
reb

reb