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NEW RELIGIONのhorahukiのレビュー・感想・評価

NEW RELIGION(2022年製作の映画)
3.3
記録です。

大阪アジアン映画祭。監督曰く虫が持つ自己破壊のシステムから着想を得たらしい。それを人間に適用することでメタモルフォーゼする考え方は、フロイト的な自己破壊欲動をほんのりと想起させる。そしてそのフロイトを敬愛したシュルツにおけるメタモルフォーゼの考え方とも近似なものがあるように感じた。人間から虫(新生な自分)に変容する過程は社会的規範から外れることを象徴的に示し、現在の姿は一時的な「役」でしかなく、生命体は常に変容するわけで、その変容の度合いとして最大級の切掛を喪失として設定し、それを凶悪犯罪を引き起こす社会的病理のデフォルメ表現としてやってるような印象。神経を描くフランス現代アーティストって結局誰なんだろ…?見てみたい。
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