くぅー

釜石ラーメン物語のくぅーのレビュー・感想・評価

釜石ラーメン物語(2022年製作の映画)
3.8
【my映画館2023 #17】
“麺は細いが、絆は太い。人情・根性、釜石ラーメン”

»岩手県沿岸の釜石市郊外のとある町中華の店は、東日本大震災で妻が行方不明になってから、夫と次女が何とか店を守ってきたが、そんなある日、3年前に家を飛び出して音信不通だった長女が突然の帰って来て、店を閉めようと言い出す。

で、某新喜劇みたいにいきなり姉妹が火花を散らすテンションには麺、もとい、面食らって、なかなかのドタバタさながらも、徐々に家族と住民との絆の人情喜劇を見せます。

うん、90分も満たない作品で、ローカルさ全開の小品ですが…あっさり醤油系で早茹での縮れ麺の釜石ラーメンの特長にはピッタリ。

そう、東日本大震災の絡め方もいかにもではないのが巧みだし…親戚が居た時は何度か訪れた場所でもあって、ラストもいい感じにジワりできたし、ごちそうさまでしたと。

なお、俳優陣では、まずは井桁弘恵…初めてじっくり演技を見た気がしますが、いい振り切れぶりを披露。
池田朱那…こちらも同じくですが、いい味を出していて今後が楽しみ。
利重剛…作品の引き締めぶりは流石。
さらにら、渡辺哲に村上弘明に、佐伯日菜子に藤田弓子らの芸達者な面々が良きサポート。
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