ニクガタナ

SISU/シス 不死身の男のニクガタナのレビュー・感想・評価

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)
3.7
あーたみ の しーすー が絶品な
お宝奪還エンタメ。
章立て、ウェスタン調の劇伴、血みどろのゴア描写と滅多やたらのタラ風味が大変香ばしい第二次世界大戦末期1943年の対ナチス、フィンランド伝説の特殊部隊員アアタミの孤軍奮闘記。なめてた爺は無双もので大変面白い。不屈の精神SISUを発動させたアアタミが傷つきながらも奪われた金の奪還に挑む様が壮絶。味方さえ平気で殺す極悪非道のナチ野郎共が次々血祭りにあげられるので何の罪悪感も感じず観やすい。主人公アアタミの目的は見つけた金塊死守のみ。誰かの命を命懸けで守り抜くなんて陳腐なヒーローにせず、エンディングまで終始金が命。無闇に正義振りかざさないのが良い。セリフは最後に2文のみで潔くすこぶるスカッとする。クライマックスの機内であー、そう死ぬのねと1秒で分かる爆弾のインサート。愛馬は気の毒だったが、アアタミが健気な愛犬と最後まで一緒にいれたのが救い。女性捕虜たちがどうゆう役割を担うの?と思って観てたら、終盤なるほどの活躍ぶり。劇場でビクッとしたり、笑っちゃったり大変楽しめたが、隣の席の爺さんが、後方の席でスナック菓子をガサガサ言わすマナーの悪い観客に頻繁にガンくれてて、アアタミの集中力を見習えよ。そして映画を観なよ。と心の中で助言してた。
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