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おまえの罪を自白しろのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)
4.3
政治家一族の宇田家の次男・宇田晄司(中島健人)は、自ら設立した建築会社の倒産により、政治スキャンダルの渦中にある国会議員の父・宇田清治郎(堤真一)の秘書を務めることになり、煮え切らない日々を送っていた。
そんなある日、一家の長女・麻由美(池田エライザ)の幼い娘が誘拐される事件が発生。犯人からの要求は、身代金ではなく、“明日午後5時までに記者会見を開き、おまえの罪を自白しろ”という清治郎への脅迫だった。
それは決して明かすことが許されない、国家を揺るがす”罪”。
権力に固執し、口を閉ざす清治郎。晄司はタイムリミットまでに、隠された真相を暴き、家族の命を救うことができるのか……?
真保裕一の同名小説を映画化したタイムリミットサスペンス。
またまたオマージュされてる安倍晋三が、加計学園建設に便宜を図った疑惑。
首相のお友達案件である「新荒川橋建設疑惑」の真相をめぐって、首相のお友達案件の疑惑を暴かれたくない官邸と娘の命を守るため政治生命を守るため奮闘する宇田清治郎たち宇田家の政治的駆け引きのポリティカルサスペンス、娘の誘拐犯の正体を探る宇田晄司たちの奮闘のタイムリミットサスペンスは、スリリングで日本の政治の暗部に切り込む硬派な仕上がりになっている。
「ある閉ざされた雪の山荘」でもあった主演のジャニーズ俳優と堤真一たち演技派俳優の演技レベルのギャップがあり過ぎ問題があるものの、堤真一や池田エライザや角野卓造や中島歩たち演技派俳優のアンサンブルは楽しめるし、クライマックスで格の違いを見せつける堤真一と尾野真千子の演技は見応えがあった。
手段であるはずの権力保持に奮闘するあまり「国民への福祉」という政治の本分を忘れた日本の政治の現状の風刺を、巧みに織り込んだタイムリミット・ポリティカルサスペンス映画。
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