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Pamfir(原題)のおっとっとのレビュー・感想・評価

Pamfir(原題)(2022年製作の映画)
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自分に学も知恵もないと力仕事で一家を支えてきた父親は
「俺のようになってほしくはない」と愚息の尻拭いのために奔走するが
ここで示唆されるは「主人公の思惑通りにならない」不条理劇というよりは、
「己から己以上の代物は産まれることはない」という無慈悲な事実である。
期待も「運命からの脱出の試み」も、全ては無駄である。
主人公が出来た決断は、愚息に罪を認めさせ、自分で償わせ、それを支えることだけであった。
主人公が愚かであったとは言わないが、その決断をできないのが、人間なのであろう。

狂乱の最中に起きる悲劇も個人的には好き。オープニングショットもかっこいいし、カメラワークもぐるぐる回って面白い。
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