ガイ・リッチーの力作。アフガニスタンで現地通訳者に命を救われた米兵が、恩義を返すため戦地に戻る。十割打者ギレンホールと共演ダール・サリムの名演。アメリカの対外政策への痛烈な批判であり、この映画の向こうにはいくつもの果たされるべきだった誓約がある。
ガイ・リッチー映画は随分、久しぶりだったんだけど、『コヴェナント』を観て「今のガイ・リッチーってこんな事になってるの!?」とビックリ。人物描写は端整で、観客にストレスを与えるストーリーテリングも巧み(123分の的確な時間配分)。評判の良かった『ジェントルメン』や『キャッシュトラック』も見なきゃ。