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トンソン荘事件の記録のkuuのレビュー・感想・評価

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)
3.3
『トンソン荘事件の記録』
原題 Marui Video  映倫区分 G
製作年 2023年。上映時間 87分。猟奇殺人事件の一部始終を記録したビデオに映った“あるもの”を追って取材班が調査する姿をフェイクドキュメンタリー形式で描き、韓国でスマッシュヒットを記録したホラー映画。

1992年、釜山の旅館・トンソン荘で殺人事件が起きた。
旅館でアルバイトする男が恋人を連れ込んで隠しカメラで部屋の様子を撮影していたが、男はその部屋で恋人を殺害してしまったのだ。
逮捕された男は心神耗弱による無罪を主張したものの無期懲役の判決を受け、仮釈放の1年前に自ら命を絶った。
男が撮影した犯行時の映像はその残虐性から検察庁によって封印されたが、検事たちの間では、部屋の鏡に正体不明の何かが映り込んでいると話題になっていた。
真相解明に乗り出した取材班は、その過程を記録映画として撮影しながら調査を進めていくが。。。

小劇場にて。

今作品は個人的に期待した作品でした。
ただ、いくつかの目立った欠点かあったかな。
プロットの大部分はええ感じ(興味をそそる)やったが、終盤はややごちゃごちゃして不明瞭になったと思う。
序盤の展開と、記者たちがパズルの新たなピースを発見しながら進んでいく展開は間違いなく楽しめた。
映画は儀式で少し勢いを失ったかな。
映画の最後の3分の1は、捜査モードから完全なホラーモードに移行し存在感のある不気味な雰囲気が漂った。
ラストに向けて事態はエスカレートしていくけど、少しソフトに感じられた。
その展開も、それに至った経緯も(なぜあの連中はあんな行動をとるのか?)
呪いがどのようにして(あるいはタイミングが)実際に宿の事件につながったのか?(もしかしたら私が何かを見落としていたのかもしれないが)まだわからない。
また、なぜテープが記者にだけ届いたのか?。
全体的に、これは非常に興味をそそる映画やったと思う。
呪いの要素は常に潜んでいるように感じられ、強い要素やった。
ただ、少し不明瞭な点、わかりにくい点が残っているのは否めない。
しかし、個人的に見て、今作品はとても魅力的で、そのアプローチと進行(複数のアングルのカメラ、シャーマン、儀式など)はかなり多様でダイナミックでした。
エンディングは、そのプロットと関連しているものの、あまりうまく達成されていないと思ったかな。
もし、後半の段階を理解していたとしても、正直なところ、なぜそのように終わるのかよくわからない。
今作品を劇場で観たからかかなり楽しんだが、この映画には十分な "穴 "があるようで、それ以上の評価はできないかな。

追記 - クレジットの後のシーンは短いが非常に重要かな。
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