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ミツバチと私のLifewithmoviesのレビュー・感想・評価

ミツバチと私(2023年製作の映画)
4.1
第73回(2023)ベルリン国際映画祭最優秀主演俳優賞(銀熊賞)を史上最年少(当時9歳)の主演ソフィア・オテロが受賞した注目作。※この年から、男優賞、女優賞が廃止され、俳優賞とされた。性自認に悩む8歳の子供とその母の物語。子どもの性自認は、最近、テーマとして描かれることが多くなり、『リトルガール』セバスチャン・リフシッツ監督、『トムボーイ』セリーヌ・シアマ監督等、傑作が続いているが、この作品もその系譜と言えるかも。視点が、子どもと母親と2点で動くので、少し捉えづらい印象を受けた。また、タイトルのミツバチについても、あまり効果的には感じなかった。監督もインタビューで答えているが、子どもの性自認を描きつつ、両親や周辺の人々の意識変化を描くことを意識されていて、そういう意味では、私自身の認識のあり方を問われている印象が残る。
2024年1月8日@京都シネマ
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