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ブラックベリーのnoborushのレビュー・感想・評価

ブラックベリー(2023年製作の映画)
3.5
BlackBerry 2023年作品
マット・ジョンソン監督脚本
ジェイ・バルチェル グレン・ハワートン ケイリー・エルウィズ
ソウル・ルビネック リッチ・ソマー マイケル・アイアンサイド
7/10
Black Berryを作ったResearch In Motion Limited (RIM)の話。
Black Berryのプロトタイプに未来をみたジム・バルシリー(グレン・ハワートン)
がRIMの共同CEOの座に強引に座り、事業を拡大していく。
文系と理系の典型的な関係をみせてくれる。
理系からみるとムカつくのだが、バルシリーは商品よりも儲けにしか頭が回らないが、人員の強引な引き抜きや、商品の売り込み、商品の宣伝に長けていた。
理系は理系でRIMはマイク・ラザリディス(ジェイ・バルチェル)とその友人ダグラス・フレギン(マット・ジョンソン)が中心の当初Nerdの集まりで、従業員皆で映画をみて楽しんだりするユルい会社。
完璧を追求してなにも完成品が作れなかった。
理系による理想的なガジェットの追求と、文系によるガバナンスの両輪が必要と実感した。
ジェイ・バルチェルは「ある日モテ期がやってきた」とかナードを体現した役者で
本作は彼のベストアクトだろう。
マット・ジョンソンも「The Dirties」(2013年作品)から監督主演でNerdを主役にしている。
またBlack Berryが出てきた当時の状況が面白い。Palmコンピューター(ケイリー・エルウィズがCEOを演じている)による買収に怯えたり、iPhoneの出現であっという間に凋落していったりと、ITの歴史映画になっている。
こういうのは「テトリス」もそうだけれど、とても興味深く、これからも作られると嬉しい
カナダが舞台のためカナダ出身のマイケル・アイアンサイドの起用も嬉しかった。
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