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Manodrome(原題)のnoborushのレビュー・感想・評価

Manodrome(原題)(2023年製作の映画)
3.3
Manodrome 2023年作品
6.5/10
ジョン・トレンゴーヴ監督脚本
ジェシー・アイゼンバーグ エイドリアン・ブロディ オデッサ・ヤング
サルー・セセイ フィリップ・エッティンガー
仕事を首になってウーバーで生活している主人公(アイゼンバーグ)は、
妻が妊娠中で、父親になるというプレッシャーに負けそうになっていた。
そんななか、エイドリアン・ブロディをリーダーとした女性を蔑視して
独身で生活しているカルト的なグループを知る。
主人公のメンタルが最初からボロボロで全編陰鬱な雰囲気に飲まれそうになる。
男らしさを取り戻そうとする主人公の行動についてなのだけれど、
今日における男性性を脅かされる社会についての描写、この場合妻がもう少し
主人公を否定するような描写を入れないと、主人公が単に弱い人ととられかねない。現代的テーマを扱っているのに、主人公の環境(貧しい経済状況で父親になること)があまりに陳腐すぎる。
また主人公に同性愛への興味と否定を加えるという今日性は逆にノイズにしかなっていないと思う。
今日の女性中心社会における男性性の否定に対する男性の抵抗という素晴らしいテーマを扱っているのに、扱い切れていないのが勿体ない。
共感はするので点数は甘め。
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