内気な女の子の心が、そっと開いて近づく夏のお話だった。
窓から見える空とか、見上げた木漏れ日とか、ちょっとした描写が素敵だなって。
おばさんの優しく寄り添うかんじも、おじさんの不器用な歩み寄りも、愛おしくてあったかい気持ちになる。
ビスケットのシーン好きすぎる。
髪を櫛でとかすとか手を繋ぐとか、何気ないことかもしれないけれど、彼女にとっては大きなことだったんだなって。
走るのがそこに繋がるんだって、じーんとしてしまった。
汲んだり注いだりする描写が印象的で、何か起きてしまうんじゃないかと少し怖くなったけど、違ったからよかった〜