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静かなるドン 前編のBenitoのレビュー・感想・評価

静かなるドン 前編(2023年製作の映画)
3.7
【 令和の時代の新たなアウトローの登場 】

伊藤健太郎が演じた静かなるドン(近藤静也)、この令和版は少し新鮮。ヤクザだけでなく、半グレが絡んできたりする。そしてシリアス・ハードな部分ととぼけたようなコミカルな部分の落差が激しい…

2000年の映画版「静かなるドン」では香川照之、2009年の映画版「静かなるドン 新章」 では袴田吉彦が演じてきた役。ドラマもOVAもあって結構映像化されてる人気漫画作品。

令和版は総合プロデュースに本宮泰風というところから力が入っていて、主人公静也を支える役としても出演している。そして極道の女たちには筒井真理子、内田慈がハマり役。コメディ的役割には三宅弘城と坪倉由幸がしっかり支えて、深水元基が若頭、寺島進が敵の組長、そしてヒロインは筧美和子という配役。

お話は、暴力団新鮮組の総長ひとり息子の静也はヤクザが嫌で堅気としてデザイン会社で働いていたのに、総長が射殺されたことで、静也は次期総長の候補となってしまう… いわゆる「ゴッドファーザー」のマイケル・コルレオーネと同じ。とはいえ、「静かなるドン」は暴力とコメディが同居し、ツッコミどころも多数だけど、Vシネマのように楽しく観るのがいいのかも。  

ただし前編はバランスのいいタッチだったけど、後編ほ予想外に残酷な展開に…
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