マラソンスイマーの第一人者ダイアナ・ナイアドが60歳で再チャレンジしたキューバとフロリダ海峡横断の実話です。
フォロワーの方々の絶賛レビューに惹かれての鑑賞でしたが噂に違わぬ傑作でした。
ナイアドを演じたアネット・ベニング
90年代より名作に出演し、光り輝いてきた彼女が65歳にしてベストアクトです。
ナイアドのパートナーのボニー役に、ジョディ・フォスター
この歳ながらのキュートさと知性を持ち合わせた魅力的な演技です。
この2人の演技が組み合う事で生まれるこの空気感・一体感！
長年一緒に過ごした家族以上の関係性を見事に描いています。
2人の加齢と紫外線による深いシワさえ爽やかで愛おしいです。
監督のエリザベス・チャイ・バサルヘリィ＆ジミー・チンはドキュメンタリー出身。
『フリー・ソロ』では、フリークライミング競技のタフさとクルーとの絆がドラマチックに描かれ」、ドキュメンタリー作品に止まらないエンタメ性を獲得していました。
この作品でも自然を相手にした競技の過酷さ、ナイアドとボニー2人の関係、クルーの絆、これらが映画的な感動・興奮を生み出しています。
無骨で感情表現が不器用な、いかにも海の男の航海士役リス・エヴァンスが渋くていい味です。
出番の少ないクルーの面々迄、みんな魅力的。
今までの作品でも、クルーと競技者の"チーム"に拘ってきただけあり、愛情を込めて描いているのが分かります。
自然に対する畏怖と敬意も本物。
サメの撃退について「ここは彼らの海、君は通り過ぎるだけ」
音楽も素晴らしい
ダイアナは歌を歌いながらペースを掴んで泳ぐ。
ダイアナの歌声から始まる
・Simon & Garfunkel /The Sound of Silence
・Neil Young /Heart of Gold
・Roy Orbison /Crying
要所要所で聞ける、メジャーな名曲が、観客とダイアナの心をシンクロさせます。
本日より再加入したNetflix。
新年早々、素晴らしい作品に出会えて感謝です。
