クリーム

極限境界線 救出までの18日間のクリームのレビュー・感想・評価

3.9
そもそも渡航禁止区域なのに行く奴が悪い!って感想が多いけど、対タリバンとの交渉モノとして、面白かったです。アフガニスタン政府やパシュトゥーン部族との交渉が進まず、時間との戦い、そして、勉強不足故に危険に飛び込む等、ハラハラしました。実話から着想を得た話なので、どこまで事実か解らないけどリアリティがある様に思えました。

2006年、アフガニスタンで布教活動をしていた団体が、タリバンに誘拐された。韓国の外交通商部は外交官のチェン·ジェホを現地に派遣。また、アフガニスタンに潜入しているエージェント、パク·デシクも派遣されるのですが…。



ネタバレ ↓



ジェホはアフガニスタン外交とタリバンの要求「収監者の解放」を打診し、一度は密約が結ばれるが、アフガニスタン政府は約束を破った。それによりタイムリミットを迎え、男が1人殺害された。
ジェホはデシクの提案でパシュトゥーンの部族長を通訳のカシムを連れて訪れ、人質の釈放を取り付けますが、韓国国内で被害者が布教活動をしていた事を放送され、それを知った部族長は激怒し、交渉はまたも決裂した。
デシクを通じてイギリス人実業家が金で解決すると打診して来たがこれは、偽物だった。
ジェホは帰国を命じられますが、再び交渉させて欲しいと政府に直訴、大統領から許可を経て、通訳を連れタリバンと直接交渉します。アジトに連れて行かれ、交渉スタート。タリバン側に最初に2人解放させます。そして、仲間の釈放を要求するタリバンに釈放はしないと言う。人質もジェホ達の命も危険になった時に米韓が空爆を始めます。タリバン側は、2000万ドルと人質解放で交渉が決まりました。

冒頭、23人がタリバンに襲われるシーンは衝撃で、かなり激しくリアリティがありました。そもそも他宗教は悪魔と考えるイスラム教の地に宣教に行くなんて、イカれた行動だと思いますが…。
序盤で、車が渋滞しジェホが車から降りるシーンは、絶対に車から出たら駄目!って思ってたら、案の定、ジハードの巻き添えを食らってた。あんな無防備で巻き込まれる事は無かったにしろ、ジハードは頻発してたと思われる。
ラストの空爆を使った交渉は、ちょっと微妙だけど、タリバン相手に交渉が難航し焦燥する感じは、現実的にあんな感じなのかな?って思いました。
対タリバンやISIS等、戦いにくい相手との交渉は興味があるので面白かったです。
韓流をそんなに観ないので、ヒョンビンって、カッコいいんだぁ。と初めて韓流スターをカッコ良いと思った(笑)。
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