もんてすQ

インフィニティ・プールのもんてすQのレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
3.2
リゾート地を訪れたスランプ中の作家・ジェームズに降りかかるとんでもない災難を描いたSFスリラー
NEON

クローネンバーグの息子さんが、ドミニカ共和国を訪れた時に感じたことを作品にしたらしい
観光客たちに見せているのとは全く違う現実を国民は生きている...みたいな

本作を観ていて思い出したのが『ジョニー・ソマリ』事件
アメリカの迷惑系YouTuberが来日して様々な悪事を配信した結果、無事(?)逮捕された...という、しょうもない一方で深刻な事件(最近はイスラエルに行って同じような事をしているらしい...)
本件のニュースはRedditで冷ややかに扱われていて「日本の警察や入管は外国人にとんでもなく冷酷だから、コイツがどうなるか楽しみだ」みたいなコメントがいくつかあった
それは現実問題そうなんだけど「私の国がそんなわけわからんヤバい国として広く認識されているんだ...」みたいなショックはあった
その中で印象的だったのが「彼ら(日本)の優しさや礼儀正しさは、弱さじゃないんだ」というコメント

本作に出てくるお金持ちの観光客は、とんでもない蛮行を第三国で働いてはお金パワーで免罪されてる
その野蛮さと傲慢さを主人公は身をもって知らされる...
ラストで主人公は何を感じたのか?状況によって人間が怪物になる恐ろしさ

先日、ついに主演トリロジーの最終作『maXXXine』の予告編が公開されたミア・ゴスが、本作ではおぞましいモンスター金持ちとして怪演
結構ゾッとするシーンもいくつかあって、ふつうに怖かった映画だったし、何かそれだけに留まらない学びがあったと思う
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