キングダム実写版、やっぱり僕には合わないようです…。
合わないなぁと文句を言いながら3作全部映画館で観てますが…まあ…自分の目で観ない事にはね…。
冒頭から説明台詞とオウム返しで頭が痛くなる。
「信は王騎の元で修行してます」に対して「信が王騎の元で修行しているのか！？」といちいち返す様な鈍重なセリフの応酬が最後まで続く。
観客をまったく信用していないのだな、と嫌になる。
漫画から映画脚本への構成変換も相変わらずうまく行っていない。
漫画なら成立する唐突で長い回想シーンも、そのまんま映画にしてしまえば下手くそな構成としか受け止められない。
これは週刊連載漫画でも、単行本でもなく、2時間の映画なんですよ。
原作者が脚本に関わった結果、弊害が出てるとしか思えない。
アクション映画としての真新しさも皆無。1作目を越えるアクションが2、3作経っても出てこない。
終盤で清野菜々が見せる連携剣戟の重さは良かったが。
コスプレに見えないかそれは…という危うい衣装、美術、漫画の笑い方をまんま表現する演出も実写化としてはどうなんだとは思うが…役者はいい仕事してますよね。
前後編なんかいー！！！は個人的にはアリ。というかラスト5分が個人的には初めて「実写版キングダムを楽しんでる瞬間」でしたね。主要モブの凄惨な死に、サプライズの役者に、重いアクション。良かったです。
中盤あたりで「こんだけ丁寧に長い尺でやってたら最後までいかんだろ」と察していたってのも大きいですが…何も知らんで観た人的にはどうなんでしょうね。
ポスターに載っておきながら最後ちょろっとしか長澤まさみが出ないのは、怒ってます。
文句言いつつ、4作目も映画館で観ます。
