千年女優

マダム・ウェブの千年女優のレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.0
1973年に特殊能力を持つ希少種のクモを採取中に殺された昆虫学者の娘で、30年を経た現在ではレスキュー隊員として働くキャシー・ウェブ。ある日の現場で生死の境を彷徨ったことで予知能力を開花させた彼女が、母の仇敵で予知夢で見た将来の脅威を取り除こうとするジークから三人の少女を守ろうと奮闘する様を描いたヒーロー映画です。

コロンビア・ピクチャーズが看板『スパイダーマン』に登場するキャラを掘り下げるソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの第四段で、S・J・クラークソン監督がダコタ・ジョンソンと三人の期待の若手女優から成るスパイダーウーマンチームの誕生を描くも過去三作と同様に批評は伸び悩んでフランチャイズの迷走払拭はなりませんでした。

スーパーな女性チーム誕生が期待されたものの、蓋を開けてみればほぼエリザベス・バンクス版『チャーリーズ・エンジェル』で、潜在的魅力を引き出せぬままテンポと噛み合わせの悪い物語を展開します。母性にティーンエイジ、予知とせっかくの素材のどれもを活かせず終いですが、好感の持てるキャストに一抹の希望は抱かせる一作です。
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