このレビューはネタバレを含みます
これほどの意味わからんストーリーを
圧倒的なクオリティで描くという
宮崎駿の壮大なイタズラって感じ。
この超高齢社会に
こんなジジイもといお年寄りが増えるとすごく怖い!!
(2023.11.15 追記)
「話題作!だがしかし!」
そもそもストーリーがあまり頭に残らないタイプの僕だが、それにしたって疑問を挙げはじめたらキリがない。結果、エンドロールでは思わず頭を抱える始末。
まったく。やってくれたな。
とにかくこの作品を安易に「良かった」とは言えないなってか言いたくないぜ。
あえてなのか、詰め込みすぎちゃったのかどうかは定かでないが、それほどストーリーはブツ切りに、僕の理解を置きざりに突き進み、ぶっちゃけ後半はあまり記憶にすらない。読解力の欠如といえばそれまでだろうが。
いや話はこれからだろ?
そうか、そうだな、そうかもなぁぁあはははは。
あ、エンドロール米津。
あ、いい歌。
...いやこれ作ったやつ化け物か。(あえて言う)
オムニバシーに急転直下が繰り返され、そのたびにごっそり世界観ごと場面のリセットも行われる。これ何なんだろう?あれなんだっけ?あれはどうなったっけ?そんなんばっか。
決して観やすい映画とは言えないぜ。
主人公は降り掛かる様々な苦難を、多くの人の支えによってなんとか乗り越えていく、その様子は見てとれたが、とにかく鬼滅の柱並に状況判断が早く、善悪を見抜き、言動は唐突でやや人間らしさが失われているような。(まあ物語の発端でもある彼の背景に目を向ければそれもやむを得ないのかもしれないが。)
甘えたこと言うけど、だめっすか?
もう少しわかりやすく作ってくれたらなぁ。
しっかりオムニバス形式でいいから場面を区切ってそれぞれの章が最後にどう絡んで、ひとつのまとまったストーリーになるのかとか観たかった。
はいここですね!「まとまったストーリー」!!
これ僕の映画に対してのすごく大事なところなのだ。
ジブリに着いていけたのはもののけまで。千と千尋でもう限界だったんだよ。ポニョで一気に隔たりができて、ハウルは城スゲー。風立ちぬはなんか声が嫌!だった。
今作に至っては...
インコの群れを遠く彼方の空に眺むが如し。
あ、これ重大なネタバレ?
いやもはやネタバレの仕方もわかんねぇから。
降参です。考察読む余力も残ってねーです。
ごちゃごちゃ言ったけどつまりは
「深く考えても面白いし、あまり考えなくても面白い」
僕が勝手に抱くジブリの映画って
きっとそういうもんなんだよ。
★は3だけどそんなに低評価というわけではないんだ。ただ求めたものとは違った事に、心の整理がつかないだけさ。