このレビューはネタバレを含みます
古典ファンタジーを読んだような。
小学生のとき、図書館の古い海外児童文学を読んだときは、こんな気持ちになったなと。
熱にうなされて見る悪い夢と、王道ファンタジーの狭間を行き来する感覚。少年期に味わう、寝起きに見た夢を忘れてしまったときの、少し悲しい気持ち的な。
恐らく万人ウケはしないし、作り手側も受け手のことは見ていない。ただ、人生と命を削り出して自分が作りたい作品を作ったのだと思う。
ストーリー的にはもう少し短く仕上げても良かったと思いつつ、背景や音楽を味わうには中弛みも必要だったかな。