ご機嫌な黄色

君たちはどう生きるかのご機嫌な黄色のレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
5.0
『風立ちぬ』が駿監督の遺言だと思っている
今作は走馬灯のようだと思った
走馬灯で、神曲
自分の走馬灯を大作にして公開出来るだなんて、やっぱ凄いわ

スクリーン選びに何より苦心した
結局、IMAXレーザーGTテクノロジーを初見に
当り前に絵が綺麗だからそれだけで感動出来た

ジブリも駿監督も、私には惹かれないものもあり、ちゃんと観てない作品もある(大好きなのもアリ)
これもまた監督の歳と、敏夫氏の戦略というよりこうするしか無かったんだと思われるマーケティングに平伏しての劇場への運び

感情移入させないキャラクター達
シンプルなストーリー
心震える美術と音楽←今作も特にこの2点凄い!
数名の声はノットフォーミーで
異界の生き物は皆魅力的で😊
って他の駿監督作品も一緒だな

観賞中は静かに少しだけ泣いた
見るのに必死でおちおち泣いてられなかったから
39年のジブリの積上げ
高畑勲がいかに宮さんにとって大きな人だったのか
鈴木敏夫がいかに宮さんの側にいたのか
そしてなぜ最後のセリフを言ったのか

初めて体験するレベルの緊張感に満ちた満席に近い大箱
だれも身じろぎせず、音を立てず、飲み食いせず、出来ず、エンドロール後も明るくなるまで誰も席を立つことがなかった

退場後、同行したパートナーと二人になって初めて口をひらいた瞬間、発したのは感想ではなく、悲鳴にも似た泣き声と濁流の涙だった
減っていないポップコーンと一口も飲んでいないミルクティーを抱えて

神曲(←読み通したことないくせに😣!!)のような、
セルフオマージュを散りばめた、
1941年生まれの宮崎駿回顧ファンタジーにして監督が出会ってきた人達へのパーソナルなメッセージ
そして観客君たちへの形見分けのような一片

まあまだまだまだ次作期待できるくらいお元気そうですがね!



おい、鳥!
唯一のビジュアルの鳥〜!!
君は完全にポスターサギ!!! (←ってさぞかし言い古されてることやろうね〜😂)

あーーーーやっとタイムライン追ったり安心してインターネッツ出来る日々が戻るーーーー
しんどかったーーー

ネタバレコメント欄にて解釈というか、
私にはこう見えていたというのを記しています
ご機嫌な黄色

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