「頑張れ」は時に鋭く心を抉る言葉になる。
現代社会を批判した内容は今を生きる子どもたちにどう映るのか。
永遠の5歳児がふざけてたら結果的に世界を救ってしまう本作において、お先真っ暗な未来に頑張れだけの解決策しか提示せず大人が匙を投げた着地点になっているのはふざけるなと思う。
しんちゃん初のサイキックバトル。
3DCGによる躍動感は『クレヨンしんちゃん』にマッチしている。
が、サザエさん時空で扱う題材とのアンマッチさ。
『X-MEN』オマージュや中盤までの超能力ギャグは嫌いじゃないが、テーマ性が往年のそれから明らかに逸脱した物語となっている点に関しては苦言を呈する他ならない。