2015年に公開された韓国映画『最後まで行く』をリメイクしたクライムサスペンス。オリジナルの韓国版は未鑑賞。
何気なく観たら冒頭から引き込まれてしまった。
最近はファブルやヘルドックスのような肉体派アクション俳優的な岡田くんが世間に求められていて、僕も好きだけど、こういう、ちょっとマヌケで必死な役もよいなと思った。
刑事の工藤(岡田准一)は、危篤の母の元へ車を飛ばしていた。そのとき、警察署長からケータイへ着信が入り、署内での裏金作りへの関与を問われる。
さらに、妻からの電話で母の死を知らされた工藤は動揺し、車の前に現れた男(磯村勇斗)をひき殺してしまう。
工藤は男の死体を車のトランクに入れて葬儀場に向かい、母とともに焼こうとする。そこへ「お前は人を殺した。知っているぞ」とのメッセージが県警本部の監察官・矢崎(綾野剛)から届く。といった内容。
この作品は、なんと『余命10年』などの藤井監督だと知り、あまりの系統違いな作風で驚いた。
工藤が死体を見つからないように行動していく展開はドキドキ。そこに少しコミカルさを足しているのがまた程よいバランス。
綾野剛はいろいろな役をカメレオンのようにこなすが、今回演じた矢崎のキレっぷりはよくハマっていた。
後半、墓地でのアクションがあるのだが、これは斬新。見たことない新しさ。
あんなことしちゃってて、実際のお墓なら怒られるだろうからセットなのかな?
「岡田くんの無駄遣い」みたいなレビューも拝見したが、ちょっとビビりな性格の役、僕は好きだった。笑
ラストは賛否別れそうだが、“最後まで行く感”あって、アリかなと思った。
顔芸とも言える綾野剛の表情が最高。
全く期待せずに観たので楽しめた。
韓国版のオリジナルと比べてみたい。