のすけ

波紋ののすけのレビュー・感想・評価

波紋(2023年製作の映画)
3.5
新興宗教、水泳教室、スーパーのレジ係とクレーマー、家族への見えない嫌がらせ、隣人トラブル、宗教団体の怪しげな踊りと水、夫の父親の介護、セクハラ、原発による放射能問題、ゴミ屋敷、息子が連れてきた彼女は障害者、夫の病気‥いろんな絶望プロットが点在していて好みでした。

タイトルと波紋シーンの差し込みと庭の模様。あとは場面切替時の印象的な音楽と最後の踊りの音楽等、「おっ」となる関連シーンも多くて印象的だったが、全体的には多すぎたプロットに対して回収しきれていない感じは残念ながら少しあった。惜しい感じ。

ラストシーンの踊りは印象的だったけど、青空で影がはっきり出るほど太陽が出ていて、まわりの建物や地面が濡れていなくて‥これには少しがっかりした。あえてお天気雨の中踊るのもありだと思ったのかもしれないが、臨場感がいっきに薄れてしまい筒井真理子の演技が台無しに感じてしまった。

まあ、いろいろ書いたけど、全体には好き系の作品で満足でした!
榎本明、木野花あたりが脇を固め、江口のりこ、平岩紙、ムロツヨシが無駄遣い気味にちょい役で出ている。