思っていた以上に気色の悪い映画だったなあ…。
看護学生の孫はある日祖父母の実家に帰省する事となる。
孫を優しく迎え入れてくれた祖父母だったが、次第に彼らの行動に"違和感"を覚える。
違和感の正体を知っていく事で祖父母が住む町に伝わる恐ろしい"言い伝え"を知ってしまう…と言うのが大まかなストーリー。
ぱっと見の世界観はM・ナイト・シャマランの「ヴィジット」+因習ホラー。だけど込められたメッセージは社会派。誰かの不幸せの上に成り立っている自らの幸せ。この世のスキームを詳らかに、みたいな映画。
雰囲気は凄く良いけど、ごちゃごちゃしてるなあというのが第一印象。
祖父母の奇怪な行動、不穏な雰囲気から何とも気色悪さが充満した作品だけど、個々のシーンに繋がりがあったりなかったりなので若干フラストレーションが溜まってしまう。
後味の悪いラストは好き。この世の仕組みを気づいた主人公の最後のセリフと表情。そしてここでタイトルの「みなに幸あれ」が凄い皮肉だと気づく。