falcon16

怪物のfalcon16のレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
5.0
保護者、教師、子供の3つの視点から時間を巻き戻しながら描かれるヒューマンドラマ。
こういう視点の切り替えによって謎が解消されていく作りは今の時代の映画では少なくなく目新しさというものは無いが、この映画においては視点の違いからそれぞれのキャラクターの見え方がまるっきり違うものに変貌していく様が面白さに感じる。

俳優陣の演技は相当に素晴らしかったと思う。全員良いが安藤さくらの別格感。
母親演じたらもうそれまでしっかりこの子供を育ててきたんだという歴史を感じてしまうような自然な演技。

怪物のタイトルの意味はそれぞれ観た人で考えてねみたいな…個人的には視点によってそれぞれ怪物は違うんだよなぁとは思う。怪物に見えても怪物じゃなかったりするわけで、結局個人の想像の中だけでその人を怪物と定めるみたいなもので意外と本当の怪物はいない。

保護者目線から見た教師(瑛太)と管理職は相当クズ過ぎて笑う。
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