やま

怪物のやまのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

母の目線・教師の目線・子供の目線で、捉え方が全く違った。

母の目線から見る保利先生・校長先生・教員
保利先生から見る校長先生・教員・嘘をつく子供・彼女
にイライラした。

母の目線で、保利先生は何も反省してなさそうでイライラしたけど、教師の目線から見ると、すごく優しくて子供思いだった。「鼻と手が接触した」のは本当は事故だったのに、保護者が怒ってる・子供がそう言ってるからって保利先生の説明を聞かず加害者だと決めつける先生達が嫌だった。
母と保利先生の目線でイラついた校長先生は、子供の目線では優しくて詳しい事情は聞かずに背中を押してくれてるのが印象的だった。

子供の目線では、友情とかそれ以上の感情を感じるシーンがあって、それを演じきった子役の2人がすごかった。

3つの目線をみて、点と点が繋がった感じ?少しずつ出来事の背景が分かってくのが良かった。

タイトルにあるような怪物さは、母親にも先生にも子供にもあまり感じなかったけど、先生に湊が猫を殺したのを見たって言ったり、保利先生に腕を掴まれて痛いって言ったりして、さらっと嘘をついてた女の子が怖かった。
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