パピワン

ゴジラ-1.0のパピワンのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.0
殺意、凶暴、凶悪性MAXのゴジラだった!!

開幕から人が勢いよくエグい死に方で死んでいくし、まずそもそもの時代設定、キャラ背景のテーマが重い…と、他のゴジラ作品とは違うものを作りたい!
って意気込みを開幕から感じることができた!

アカデミー賞視覚効果賞受賞がどんなもんじゃい!?と思い見に行ったわけだが、ゴジラパートは満点に近いレベルで大満足な迫力だった!
ゴジラの超生物としての生々しさを感じられつつ(超再生ズルっこ!!)、ゴジラのメインテーマが流れて凄まじい絶望感を味わうことになるとは思わなかった!
ゴジラが大暴れした後の街の被害、被害者をしっかりとフォーカスしてゴジラが天災じみた悪夢の存在となっているのは劇場の音響もあいまって見事の一言!

が!!!
やはり課題は人間ドラマパートよな…
逃げるは恥だが役にたつ、エヴァのシンジくん並に主人公敷島のウジウジ具合に共感を覚えられず、それを演じる神木隆之介の演技もちょいと微妙…
なんだろう…悲しみ、苦悩の演技表現が一辺倒すぎて、見ていて演じ分けできてないと感じたのか、飽きを感じたのか…

んで!!
1番の問題キャラ!!
主人公らが乗る船の艇長、秋津のキャラとセリフがクドすぎる!!
親分肌全開の口調とキャラなのは良いとして、ブリンブリンに主張しまくるクドすぎる演技なので秋津がセリフを発するたびに、空気感が変わる…
俺は舞台か歌舞伎でも見にきたのか!?ってな主張の強さ…
秋津のセリフがいちいち説明セリフなのも過剰だったかな…
わざわざ言わなくても視聴者に伝わるよ!
そこは空気と雰囲気で伝えて欲しかった!!ってのが終盤であったりと作品の雰囲気クラッシャーな人物だったかな。

人間ドラマや演技云々は好みの部分があるとして、笑いどころ?もあったのは面白かった。
目と鼻の先にあるゴジラに対して逃げることなくリポートし続ける、レベル100ジャーナリズム精神のテレビクルー達。
真面目なシーンなのにあまりのプロ精神につい笑ってしまった😊

と、総評するとゴジラパートは圧巻、流石の一言!!
人間ドラマは好みが分かれる出来!
終盤のオチは丸わかりすぎてこれまた好みが分かれそう、大オチのご都合主義か!?と思いきや不穏な雰囲気を匂わせるラストもまた好みが分かれそう。

面白かったは面白かった!
説明口調のセリフやら、キャラクターの作り込みをもっと上手くしてくれたらもっと評価を得られたんじゃないかなぁ…?
ゴジラは一見の価値あり!
以上!パピワン!花粉症がつらい!

追記
ゴジラは深度1500メートルの海面で立ち泳ぎしてたんか??
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