ドS文筆家あんじゅ

ゴジラ-1.0のドS文筆家あんじゅのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
5.0
2024年1発目の劇場鑑賞作品は #ゴジラマイナス1 !ゴジラシリーズへの思い入れがゼロなので、単に「お正月だし一応…」程度のノリで観に行ったら、面白すぎてビックリした!文句のつけようがない。期待値が低かったところに感動の嵐が来たので不意をつかれて嗚咽するくらい泣いてしまいました。

逃げてばかりだった敷島が色々あった挙げ句に強くなるというのも良いし、ホッコリさせてくれる機雷処理チームのメンバーも良いし、元海軍の人たちとバルーン会社の人たち(民間人)が力を合わせて戦うのも良かったし、敷島と橘の確執も良かったし、そして大好きな戦争映画『ダンケルク』を彷彿とさせるあのエピソードで泣いた。山田裕貴は密航かなんかしてるのかなと予想してたら、まさかあんな粋なこと考えてるなんて…。昭和のゴジラを意識した空気感やあの!テーマがかかるところも凄く良かった。

悪人が一人もいない脚本だったり、最終決戦で誰一人死ななかったりするところにリアリティが無いと見る向きもあると思うけど、そこにこそこの作品のメッセージがあるのではなかろうか。

来週から白黒版もやるみたいなので、ぜひそれも観てみたい。エンドクレジットを見ていて「チーフゴジラオフィサー」という肩書があり、とても気になったのだがパンフレットには何も載ってなかった。ゴジラ考証的な立ち位置なのだろうか。何にせよ、ゴジラのためだけの役職があるの凄いなぁ。

余談ですが、ゴジラ初心者向ゆえにわかんないんだけど、今作のゴジラは既存の自分のイメージよりかなり小顔で、下半身が大きめだったように思えた。あの造形はゴジラマニアからするとどう評価されているのだろう?