Kei

ゴジラ-1.0のKeiのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.5

騙されるな、ゴジラ様様のおかげで我々はこの時間を乗り切ったんだ...

ゴジラの描写はよかった。
かっこいい。動きがなんか微妙な時があるが、新鮮だし、強い、圧倒的な強さがある良さもある。

だが、山崎貴お前はダメだ。
alwaysで注目されて、その時も心の中はゴジラ。ついにはalwaysにカメオ出演、ヤマトで戦艦描写、永遠の0で、飛行アクション、バトルアクション描写に磨き、自身の白組山崎チームで、様々な経験を積んだのち、西武遊園地でゴジラ監督のリハーサルのち、ついに、魔法の言葉、

監督・脚本・VFX 山崎貴

でゴジラを監督した。
しかも70周年作品で...

でどうなったか...

もう、こればかりは過去の作品が物語っているように、脚本がゴミすぎる。
巨大生物が出てくるというのは、ファンタジーなわけで、ファンタジーは物語が必要不可欠。登場人物に感情移入し、何のためにゴジラがいて、どの気持ちで立ち向かうのか。どんな作品でも脚本があっての描写。そこが終わるとどうなるか。
映画全体が終わるんですよ。

脚本がなくても成り立つ映画もあります、それはMADMAX FRのような、行って帰ってくるだけという作品がある。それなら圧倒的な画力がないと成り立たない。今回はゴジラが出てくるシーンは良かった。全部良かったですが、人間シーンは全ていらない。

まず、キャスティングがミスマッチ。
興行収入の数字を救っている、神木くんを入れたのが1番の間違い。戦時中のこの役を神木くんは弱すぎる。熱血的に演技しても、高杉くんがキレただけ。

浜辺美波も全然イカせてない。
庵野秀明ですら、難しかったのにも関わらずこんな真面目な役ミスマッチというくらい幼く見えてしまう。

安藤サクラはさすがでございますが...

じゃあ、普通こんな脚本が終わっている作品は見るに耐えないのですが、それを観れるようになっているのは、ゴジラ様様のおかげです。

ゴジラがいる、伊福部のテーマが流れる。
だから観れるこれだけ。

あれ、、、
これって、、、

スターウォーズと同じなんですよね...

圧倒的なコンテンツ力に監督が負けている。たしかに苦思い、ファンから叩かれることもあるし、周りの声もある。だが、山崎貴は憧れのゴジラということ。

なぜ脚本力がないのに、監督・脚本に拘るのか。監督とVFXだけでいいじゃないか。
庵野秀明くらいの才能と能力があるならわかる。だが、これまでの作品を観たら一目瞭然ではないか...

庵野秀明くらいの癖と個性がないと、
ゴジラは馭せないということがよくわかった。少なくも庵野は脚本が書ける。これが圧倒的な差。

シンゴジラにゴジラでは戦えても、映画としては足元にも及ばない。ゴジラの造形、描写が良いだけに大変もったいない...
Kei

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