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お熱いのがお好きの遊のレビュー・感想・評価

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)
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ジョーがシュガーと懇ろな関係に突き進んでいくさまと、女装したダフネが神妙な面持ちで富豪の爺さんとパーティで踊り続けるさまのカットバック、数千年後もちゃんとお笑いとして成立してそう 笑いの感覚は時代を経て変わっていくゆえに悲劇に比べて喜劇は古典として残りにくいと言われる中で、変わらず語り継がれる古代ギリシャ喜劇の『女の平和』は「男たちに戦争を辞めさせるために妻たちが旦那とのセックスストライキを共謀する」という筋書きであることを思い出す

しかも、ラストの一言でびっくり仰天!!それまで2時間の「まあこの演出は時代的にはしょうがないよね...」を急に吹っ飛ばす令和的な締め(オチとしてギャグとして使ってると考えるとそこまで深いものではないのかもだが)

あと、マリリンモンローのセクシーさには"扇情的"という感じがまったくなく...でも歴史としては「最も大衆消費されたセックスシンボル」なんだよなと思うと、こちらがなにを感じようとエロはエロで同じなんだろうな 消費される側からしたら
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