パキスタンのある父権制の家族の次男ハイダーは長男夫婦が娘ばかり産むので後継の息子を期待され、家政夫を辞めてちゃんと仕事について欲しいというプレッシャーをかけられている。そんな時友達から紹介してもらった仕事はエロティックなダンスショーのダンサー、ビバのバックダンサー。シリアスだけど前半、中盤は結構笑える。最初はハイダーが主人公だと思っていたけど徐々にビバ、そしてハイダーの妻ムムタズにも視点が移って行く。一見何かしら欠点がある登場人物たちばかりだけれど、みんな父権社会と伝統の犠牲者であり、その描き方がリアルで苦しいけれど美しく誠実さを感じた。メイン3人はもちろん、他の登場人物達も皆上手く掘り下げられていた。めちゃくちゃ良かったです。
