さすらいの旅人

見知らぬ隣人のさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

見知らぬ隣人(2022年製作の映画)
3.1
★記憶を無くすくらい泥酔すると別世界に飛びます
【BS/WOWOWシネマ/放送録画視聴/シネスコサイズ】

泥酔して気づくと隣の部屋のベットの上、しかもそのそばには男の死体がある。何処かで聴いたような気がするストーリだ。

突っ込みどころ満載の映画であるが、コメディータッチなこと、そして二転三転するストーリのため観ていて面白い。警察官試験浪人の主人公チャヌの何とも言えないボケっぷりがいい。そして、隣人の美女役のチェ・ヒジンが可愛い悪女を演じている。

ワンシュチュエーションドラマであるが、殺人に関する訳ありドラマでもある。隣人が加害者なのか被害者なのかどちらとも言えないストーリ展開は良かった。そして、主人公が隣人の共犯誘惑にふらつくところは笑わせる。

ただ、ラストを含め映画全体の構成がスキッリしないのが気になる。また、中盤の突然の信じられない大どんでん返しは余りにも不自然で興醒めだった。要するに、映画だからの甘えが見られ、納得感が得られない映画なのだ。