りゅうしゅう

クリード 過去の逆襲のりゅうしゅうのネタバレレビュー・内容・結末

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

う〜ん、ボクシングシーン迫力あるんだけど盛り上がりがイマイチ。
戦う相手が完全に悪役として見れないからなのか、主人公に肩入れできない。
こういう話は勧善懲悪のストーリーが分かりやすいのだけれど、あえて複雑な背景の敵役なら、ちゃんとその戦うまでの葛藤と裏切り(?)の方法を丁寧に描かないと、観ている方は置いてけぼりな感じになってしまう。
前半クリードはデイムを昔の仲間として受け入れてたけど、お母さんから手紙と写真を見せられて怒りを見せるシーンがあった。
あの写真はデイムがタイトルマッチ戦に出たいから、ドラゴを襲わせた犯人と裏で繋がってたってことっぽいけど、ちょっと分かりづらかった。
例えばドラゴは練習中の怪我とかで急遽対戦相手を探すことになれば、デイムを無理やりあそこまでディランに仕立て上げなくてもよかったのではないかと。
そうすればデイムが羨望と妬みを持ちつつクリードとも戦いたいという気持ちを表して、クリードも過去の気持ちを払拭する為に立ち上がるってな感じだったら、最後の戦いが清々しい気持ちで観れたのに。デイムだってなんだかんだ言っても真面目にボクシングのトレ−ニングは積んでいたんだから、人間ドラマを深めていけば、最後の2人のシ−ンももっと感動的に結び付けられたと思う。
デイムをアベンジャーズのような敵役に仕向けておいて、最後ちゃっかり和解するなんて気持ちがついていかない。