まったく期待していなかったのだけどかなり良かった。というのはこの監督の作品を数本観てみて特殊メイクの舌や作り物の変な生き物が出てくるものが多く安っぽくて受け付けなかった。妙にこだわった本もただ荒唐無稽なだけだったりして合わなかったりもした。個人的にそれらが理由でものすごくつまらなかった。ただ画面の色彩はこだわっているし、まともに普通に撮ったならば楽しめるものになるかもしれないと思ってはいた。
「百合ジャーロ」と謳い文句がついているようにバーヴァやアルジェントを意識したんだろうなって色彩に溢れている。登場するアクリル画を含めてむしろゴッホみたいと感じるところはあったが。ジャッロを意識して血が出ると思うと沿わないかもしれない。むしろ前述から想像できるように、グロさや気持ち悪さは控えめだからこそ良い。
それと豊岡んみの役が、噛まれることを望む女だったんだがやっぱり神代辰巳から来てる？
